不動産売却の流れと注意点
2025/06/28
不動産売却の流れと注意点
~家や土地を安心して売るために~
不動産を売るのは、多くの人にとって人生で数回あるかないかの大きな取引です。手順を理解し、信頼できるパートナーとともに進めることで、安心して売却ができます。
ここでは、不動産売却の基本的な流れと注意点を分かりやすくご紹介します。
目次
売却の目的と条件を整理する
まずは以下のような売却条件を明確にしましょう。
・売却の目的(住み替え、相続、資金確保 など)
・希望する売却時期
・希望価格(住宅ローンの残債も確認)
・売却物件の特徴や状態
早い段階で不動産会社に相談しておくと、売却プランが具体的になります。
相場を調べる
周辺の売却事例をもとに、相場を把握しておくと査定時に役立ちます。
・ポータルサイトで近隣の類似物件を調べる
・「土地総合情報システム」や「路線価」で国の価格情報を確認
・不動産会社からの査定額が相場に合っているか判断できる
査定を依頼する
不動産会社に査定を依頼して、実際にいくらで売れるかを知ります。
・机上査定(簡易査定):住所や築年数などのデータから短時間で算出
・訪問査定:担当者が実際に物件を見て、正確に価格を判断
まず複数社に机上査定を依頼し、信頼できそうな会社に訪問査定を依頼すると良いでしょう。
媒介契約を結ぶ
査定に納得できたら、不動産会社と「媒介契約」を締結します。3つの種類があります。
・一般媒介契約:複数社に依頼OK。自由度が高い
・専任媒介契約:1社のみ。販売状況の報告義務あり
・専属専任媒介契約:1社のみ。自己発見取引が不可で、より管理が厳格
希望や状況に応じて契約内容を選びましょう。
売却活動の準備をする
購入希望者に良い印象を持ってもらうため、物件の準備が必要です。
・室内の清掃・整理整頓
・不要品の処分やホームステージング
・修理が必要な箇所の点検や補修
第一印象が成約に大きく影響するため、プロのクリーニングもおすすめです。
売却活動と内覧対応
不動産会社が集客活動を行い、内覧希望者に対応します。
・チラシ・ネット掲載・不動産ポータルサイトへの広告
・内覧時は明るく清潔な印象を意識
・購入検討者の質問に丁寧に対応
物件の良い点を自然に伝えられると、購入意欲を高められます。
条件交渉と売買契約の締結
買主が見つかったら、条件をすり合わせて契約を結びます。
・売却価格、引き渡し時期、付帯設備などを交渉
・合意が取れたら「売買契約書」を作成
・手付金の授受と重要事項説明
トラブル防止のため、不動産会社や司法書士と内容をしっかり確認しましょう。
決済・引き渡しと売却完了
売買契約締結後、最終的な手続きを行います。
・買主から残代金の受領
・所有権移転登記(司法書士が代行)
・鍵の引き渡しと引っ越し
ここで正式に売却が完了します。
売却にかかる費用と税金
売却にはさまざまな費用が発生します。事前に確認しておきましょう。
・仲介手数料(売買価格 × 3% + 6万円 + 消費税)
・登記費用・司法書士報酬
・クリーニング・測量・解体などの実費
・譲渡所得がある場合は所得税・住民税(確定申告が必要)
・印紙税(契約書に貼付)
特に譲渡所得税は高額になることもあるため、事前に税理士に相談しておくと安心です。
契約不適合責任に注意
売却後に「欠陥があった」とされると、契約不適合責任を問われる可能性があります。
・雨漏り、シロアリ被害、給排水の故障など
・契約前に重要事項説明や物件状況報告書でしっかり告知する
・民法改正により、売主の責任が厳しくなっている
トラブルを防ぐためには、隠さず誠実に情報提供する姿勢が大切です。
まとめ:不動産売却は「準備」と「信頼」がカギ
不動産売却には、多くのステップがありますが、しっかりと準備し、信頼できる不動産会社と進めることでリスクを最小限に抑えることができます。 まずは無料相談から始めてみませんか?専門家のサポートを受けながら、一歩ずつ進めていきましょう。